
研究内容
巨大分子=高分子の創製と物質としての理解を目指した高分子基礎研究として“互いに関連する”次の3つの課題領域を設定する。
- 精密制御した高分子創製のための基礎科学
- 高分子性解明のための基礎科学
- 生命現象にかかわる高分子の基礎科学
即ち、ポリマーは「巨大な分子」の集まりであることにあらためて注目し、多様な一次構造を持つポリマー分子が単一の分子としてどのような構造と物性を示すか、さらにその一次構造に豊富な情報を含んだポリマー分子が集合した高分子凝集系・複雑系の振る舞いを系統的に解明する。このことにより、高分子材料の極限までの効率的利用と革新的インテリジェント材料の開発を可能にする。また、生物の構成物質である高分子の基礎科学的理解は、強力な学問的支援としてライフサイエンスに寄与する。さらには化学を中心に生物―化学―物理を総合化した新しい学問分野を開拓する。
本センターでは、上述の学術的な高分子材料の研究と同時に、高分子材料が社会とどのような係わり合いを持っているか、を多面的に考えることに力点をおいた活動や調査研究も開拓しつつある。2007年度は「地球環境問題」に絡んで、炭酸ガスを原料とした高分子材料の開発や炭酸ガスそのものを有機材料の原料にする研究について議論する講演会を開催した。2008年度は、「食の安全性」について議論する講演会を市民公開講座として開催する予定である。続いて、いろいろなエコ関連のマークに関する分析やリサイクル等にも観点を広げ、広く一般市民の方々にご参加頂き、率直なご意見交換会を持ちたいと計画している。